【雑談】50年前の車 ワーゲン 空冷ビートル

雑談

こんにちは。
ハピクルリフォーム代表の富澤です。

私は古い車が好きで、50年前の車である「ワーゲン ビートル」に乗っています。年式は1972年式なので、約50年前の車になります。

 

現代車と違い、コンピューターは何も入っていません。ゴーカートを少し大きくしたようなシンプルな作りになっています。

エアコンもないし、パワステもないし、壊れやすい車なのですが、この不便さがとても幸福感を与えてくれます。

エアコンがないので夏はまるでサウナにいるような暑さなのですが、その不便さを感じれることがなんとも言えない幸せ感を与えてくれます。最近は快適すぎる世の中ですので、不便さを感じれることは「日々の大切さ」を思い返させてくれます。

現代車はエアコンも効くし、壊れにくいし、アクセルを踏めば簡単に車を走らせることができますが、その快適さが大切なものを忘れさせてしまうところもありますよね。

ですのでワーゲンビートルに乗っていると不便さを感じるたびに当たり前に大切さに感謝できたりします。

古いものを大事にするという点でも、この車に乗って学ばさせてもらうことがたくさんあるのです。

 

 

この車は1930年代にポルシェ博士が設計しました。

なぜポルシェがこの車を作ったかというと、ドイツ政府に「時速100キロ出て、燃費は1リッター10キロ走り、5人乗れる車を作りなさい」という命令をされたからでした。

当時はまだ車が出始めたばかりで、まだまだ技術が進歩しておらずそのような要求に応えるのは不可能に近いことでした。

ですが天才ポルシェ博士は試行錯誤をして、なんとかその要求に応えられる車を作り上げたのです。それが「ワーゲンタイプ1(通称ビートル)」です。

1930年に作られた車ですが、このモデルは2003年までほぼ同じ仕様で生産されます。約70年ものあいだ、大きな変更もなく生産され続けました。それほどこの車の性能は素晴らしいということです。

この車はエンジンを空気で冷やします。外気を効率よく取り込んで空気でエンジンを冷やしていきます。

現代車は水冷エンジンと言って、水の力で冷やしていますが、ビートルは風の力で冷やします。自然の力を上手に使っています。

また、エアコンがないので、三角窓で風を効率よく車内に取り込んでいます。

ウィンドウウォッシャー液を出すにはスペアタイヤの空気圧を使って出します。

 

このようにワーゲンビートルは自然の力を利用したり、今あるものを上手に使って設計されています。

こんなに優れた設計を約100年前にポルシェ博士が設計したことに驚きです。こんな素晴らしい車だからこそ2003年まで作られていたんですね。

このような「本物」を実感すると、自分もこのようになりたいなと思います。

 

いつまでも愛される会社を作っていこうと思う今日この頃です。

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