日本ペイントの「ファイン4Fセラミック」は、非常に高い耐久性と低汚染性を誇る、日本ペイントの塗料ラインナップの中でも最上位グレードの一つです。
特にその性能は、「超耐候性」と「超低汚染性」という2つの特徴によって実現されています。
何回も塗装工事をしたくない方や汚れがつきにくい外壁にしたいと思う方には最適な塗料です。
ファイン4Fセラミックのメリットデメリットもお伝えしていきます。
ファイン4Fセラミックの基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 塗料の分類 | 4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料(2液形弱溶剤) |
| 樹脂グレード | フッ素樹脂系 |
| 耐用年数(目安) | 15年~20年 |
| 塗料価格 | 高い |
| 艶のバリエーション | ツヤあり、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤ |
| 塗料の種類 | 溶剤(希釈にシンナーを使用) |
注目すべき主な特徴
① 一般的なフッ素塗料を超える「超耐候性」
従来のフッ素塗料の主成分は「3フッ化フッ素樹脂」ですが、ファイン4Fセラミックはより結合力の強い「4フッ化フッ素樹脂」に、さらにセラミック変性樹脂(無機系)を組み合わせることで、極めて高い耐候性を実現しています。

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4つの物質ががっちり結合することでより強靭な塗膜を形成してくれます。
紫外線による塗膜の劣化を強力に抑えるため、長期間にわたって色の褪せやひび割れを防ぎます。
② 雨で汚れを洗い流す「超低汚染性」
セラミック変性樹脂による「超親水化技術」を採用しているため、汚染物質が付着しにくく、たとえ付着しても雨水によって汚れが洗い流されます(セルフクリーニング効果)。
これにより、特に淡い色で塗装した場合でも、雨垂れや砂埃による汚れが目立ちにくく、美観を長く維持できます。
③ 長期的に見て優れた費用対効果(ライフサイクルコスト)
初期費用はパーフェクトトップなどのラジカル制御型塗料に比べて高くなります。しかし、耐用年数が15年〜20年と非常に長いため、40年間で塗り替え回数を1~2回に減らすことができます。
結果として、塗り替えにかかる足場代や人件費などのトータルコスト(ライフサイクルコスト)を抑えることが可能です。
何度も塗装工事をしたくない方にはおすすめの塗料です。
ビルやアパートなど、足場代が高額になる建物を所有している方も、ファイン4Fセラミックを選ばれる方がいます。
④ 透湿性・防藻・防カビ機能
塗膜に透湿性があり、壁内部の水蒸気を外部に逃がすため、塗膜の膨れや剥がれを抑制する効果があります。また、防藻・防カビ機能も備えており、建物の衛生的な環境を守ります。
コンクリートやモルタルの外壁にもおすすめの塗料です。
メリットとデメリット
| メリット | デメリット |
| 抜群の耐久性(15〜20年)で塗り替え回数が減る。 | 初期費用が高い(塗料代が高い)。 |
| 超低汚染性で、美観が長期間保たれる。 | 弱溶剤系のため、施工中にシンナーのような匂いがする。 |
| モルタル、サイディング、鉄部など幅広い素材に適用できる。 | 完全なツヤ消し(マット)仕上げはできない |
| 内部結露による膨れを防ぐ透湿性がある。 |
まとめ
ファイン4Fセラミックは、「とにかく家を長持ちさせたい」「綺麗な状態をできるだけ長く保ちたい」「将来のメンテナンス費用を抑えたい」という方にとって、非常に優れた選択肢となります。
ただし、施工中のシンナー臭や、ツヤ消し仕上げが選べない点など、デメリットも理解した上で検討することが重要です。
当社は日本ペイントも取り扱っていますので、お気軽にお問い合わせください。


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