
燕市の店舗シャッターを塗装させて頂きましたのでその様子をお伝えします。
塗装前
塗装前のシャッターは写真のようにだいぶ錆が進行していました。
しかしながら穴が開くほど錆びていませんので交換ではなく塗装で綺麗にさせて頂きます。
ケレン(錆落とし)
塗装する前にとても重要な作業であるケレンを行います。
ケレンとは長持ちさせるための下地処理のことを言います。
今回のようにかなり錆びている場合はしっかりと錆落とししてから塗装する必要があります。
まずはサンダーという機械を使って表面の頑固な錆を削ります。
ここまで錆びてしまうとサンドペーパーだけでは錆を落とせないので機械を使います。
次にカップワイヤーで表面を磨いていきます。
機械だけだと隙間の錆落としはできないので、目の荒いサンドペーパーとヘラを使い、隙間の錆落としもします。
完全に錆を落とし切ることはできませんので、「錆転換剤」という塗料を塗り、赤錆を黒錆に変えていきます。
赤錆とは錆が進行する悪い錆ですが、錆転換剤を塗り、黒錆に変えることで錆びにくい新品の鉄のようにしてくれます。
錆転換剤を塗った後はこのように黒く変色します。
まるで中華鍋のような黒い鉄のようになっていますね。
ここまで下地処理を行うことで長持ちさせることができます。
下地処理を怠り、上部だけ綺麗にしても長持ちしませんが、下地から順番に綺麗にしていくことで塗装は長持ちします。
下地処理はとても大事です。
錆止め塗装
次に「2液性エポキシ錆止め」という錆止め効果の強い塗料を塗ります。
隙間はハケで塗り、表面はローラーで塗ります。
錆びにくくするためにたっぷりと錆止め塗料を塗ります。
上塗り
錆止めをよく乾かしたら、上塗りを行います。上塗りは2回行います。
この上塗りで色を塗っていきますが、色はお客様の好みの色を選んで頂けます。
シャッターといえばベージュ色やクリーム色が多いですが、グレー色やブラウン色でも塗装可能です。
今回はお客様ご希望のグレーで塗装させて頂きました。
塗装完了
塗装が完了しました。
まるで新品のように美しく蘇りましたね!
3回塗りなので塗膜が厚くなりどうしても開け閉めがキツくなってしまいますが、これで錆による穴あきの心配が軽減されます。
それだけでなく、毎日綺麗なシャッターが目に入ることで気持ちが高揚し幸せな気持ちにもなれます。
人は無意識でも、傷んでいるものを見ると気持ちが落ち込みますし、綺麗なものを見ると幸せな気持ちになれます。
綺麗なものを日々目にすることはとても良いことですね。
丁寧に作業させて頂いたので、長持ちすることを願っています。
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