
ハピクルリフォーム代表 富澤
このページでは無機とフッ素の違いを解説していきます。
これから外壁塗装を考えている方に参考になったら幸いです。
外壁塗装における無機塗料とフッ素塗料の比較
外壁塗装で高い耐久性を持つ塗料として、「無機塗料」と「フッ素塗料」が挙げられます。それぞれの特徴、メリット、デメリットを詳しく比較し、違いをまとめます。
1. 塗料の主成分と基本的な違い
| 特徴 | 無機 | フッ素 |
| 主成分 | 無機物(天然の鉱物など)と有機物(合成樹脂)のハイブリッド | 有機物(合成樹脂)のフッ素樹脂 |
| 分類 | 有機無機ハイブリッド塗料 | 有機塗料(最高グレード) |
| 耐候性 | 最も優れている (紫外線で劣化しにくい無機成分が多いため) | 非常に優れている |
| 耐用年数 | 20〜25年(目安) | 15〜20年(目安) |
| 価格相場 | 4,000〜6,000円/㎡ (やや高額) | 3,500〜5,000円/㎡ (比較的高額) |
※耐用年数や価格は目安であり、立地や製品や施工業者により異なります。
この表からわかるように「無機塗料」の方が耐久性が高いことが多いです。その分費用も上がる傾向にあります。
ですが、無機塗料の中でもグレードがあり、費用や耐久年数がフッ素と同じ塗料もあるので塗装をするときはどの塗料を使用するか塗装会社に確認しましょう。
無機塗料のメリット・デメリット
それでは次に「無機塗料」のメリットデメリットをお伝えします。
無機塗料は、現在の外壁塗料の中で最も高い耐久性を持つとされています。
無機のメリット
圧倒的な超寿命・高耐候性:
紫外線で劣化しにくい無機物が多く含まれるため、耐用年数が長く、塗り替え頻度を減らせます。
紫外線で劣化しにくい無機物が多く含まれるため、耐用年数が長く、塗り替え頻度を減らせます。
防汚性・セルフクリーニング効果:
無機質でカビやコケがつきにくく、親水性が高い(雨水が汚れを浮かせて流す)製品も多く、美観を長く保てます。
無機質でカビやコケがつきにくく、親水性が高い(雨水が汚れを浮かせて流す)製品も多く、美観を長く保てます。
不燃性・耐熱性:
無機物は火に強く、火災時の安全性が高いです。
無機物は火に強く、火災時の安全性が高いです。
長期的なコストパフォーマンス:
初期費用は高いですが、塗り替え回数が減るため、30年単位で見るとフッ素塗料よりも総コストが低くなるケースもあります。
初期費用は高いですが、塗り替え回数が減るため、30年単位で見るとフッ素塗料よりも総コストが低くなるケースもあります。
無機のデメリット
初期費用が高額:
フッ素塗料よりもさらに高価になる傾向があります。
フッ素塗料よりもさらに高価になる傾向があります。
塗膜が硬く、ひび割れしやすい:
塗膜の柔軟性が乏しいため、下地の動き(建物の揺れなど)に追従しにくく、ひび割れ(クラック)が発生しやすいリスクがあります。特に木造住宅やひび割れやすい下地には注意が必要です。
塗膜の柔軟性が乏しいため、下地の動き(建物の揺れなど)に追従しにくく、ひび割れ(クラック)が発生しやすいリスクがあります。特に木造住宅やひび割れやすい下地には注意が必要です。
ツヤを消しにくい:
完全な艶消し(マットな仕上がり)の製品が少ないです。
完全な艶消し(マットな仕上がり)の製品が少ないです。
フッ素塗料のメリット・デメリット
それでは次にフッ素塗料のメリットデメリットをお伝えします。
フッ素塗料は、有機塗料の中では最高グレードの耐久性を誇ります。
フッ素のメリット
非常に高い耐久性・耐候性:
紫外線に強く、耐用年数が15〜20年と長く、シリコン塗料などに比べて塗り替え回数を減らせます。
紫外線に強く、耐用年数が15〜20年と長く、シリコン塗料などに比べて塗り替え回数を減らせます。
光沢の維持:
10年以上にわたり美しい光沢を維持できる製品が多いです。
10年以上にわたり美しい光沢を維持できる製品が多いです。
防汚性・親水性:
無機塗料と同様に防汚性や親水性が期待でき、外観をきれいに保ちやすいです。
無機塗料と同様に防汚性や親水性が期待でき、外観をきれいに保ちやすいです。
価格と耐久性のバランス:
無機塗料よりは初期費用を抑えつつ、非常に高い耐久性を得たい場合に適しています。
無機塗料よりは初期費用を抑えつつ、非常に高い耐久性を得たい場合に適しています。
フッ素のデメリット
初期費用が高額:
他の一般的な塗料(シリコン、ウレタンなど)と比較すると価格が高くなります。
他の一般的な塗料(シリコン、ウレタンなど)と比較すると価格が高くなります。
塗膜が硬い:
シリコン塗料などよりは硬いため、ひび割れには注意が必要です(ただし、無機塗料よりは柔軟性がある傾向)。
シリコン塗料などよりは硬いため、ひび割れには注意が必要です(ただし、無機塗料よりは柔軟性がある傾向)。
施工できる業者の技術力:
高性能塗料は、きれいに仕上げるために高い施工技術を要します。
高性能塗料は、きれいに仕上げるために高い施工技術を要します。
まとめ
| 選択のポイント | おすすめの塗料 |
| とにかく耐久性・長寿命を最優先したい、将来のメンテナンス費用を極力抑えたい | 無機塗料(20〜25年) |
| 価格と耐久性のバランスを取りつつ高性能を求める、初期費用を抑えたい | フッ素塗料(15〜20年) |
| 建物のひび割れリスクが気になる、下地の動きに追従させたい | フッ素塗料 (無機塗料よりは柔軟性がある傾向) |
| 長期的に美観を維持したい | 無機塗料またはフッ素塗料 |
外壁の状態や下地の素材によって最適な塗料は変わるため、専門家による現地診断を受けて選ぶのが最も確実です。
このほかにもシリコン塗料やラジカル塗料もあるのでそちらの選択肢を入れてもいいでしょう。
最近はシリコン塗料もラジカル塗料も開発が進み耐久性が上がっています。
いろいろな選択肢があるので最善の決定をしましょう。
当社は無機塗料とフッ素塗料の施工事例も豊富にあります。
塗装をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。

コメント