
外壁塗装工事をするときに大事なのが塗装面積が正しいかどうか。
業者によって塗装面積が微妙に違うことがあります。
高く見積もられないように自分でも面積を出してみるようにしましょう。
外壁塗装の面積の出し方(塗装面積の計算方法)は、実際の見積り金額に直結する大事なポイントです。
現場でも使われる「正しい計算手順」を、素人でもわかるようにまとめます。
外壁塗装の面積(塗装面積)の出し方

外壁面積は、基本的に次の式で求められます。
① 建物の外周 × 高さ = 外壁の総面積(延べ外壁面積)
●【計算例】
建物の高さ(基礎上から軒まで)= 6m
36m × 6m = 216㎡(総外壁面積)
まずは1階部分の外周を計ります。
次に建物の高さを計りますが、一般的な2階建ての家であれば高さはだいたい6mほどになります。
これで大まかな家全体の面積を出すことができます。
② 開口部(窓・玄関など)の面積を引く
次に、窓・玄関・勝手口などは塗らないので除外します。
●【平均的な開口部】
小窓:0.5㎡
中窓:1.2㎡
大窓(掃き出し窓):2㎡前後
例えば、合計 20㎡分の窓があるなら…
216㎡ − 20㎡= 196㎡(正味の塗装面積)
となります。
196㎡が塗装する面積になるので、この部分が見積書に記載されることになります。

見積書 一例
上記の見積書では、塗装面積が265㎡となっています。
この面積に下塗り、中塗り、上塗りの単価をかけていくことで費用が出てきます。
塗装面積は業者によって変わることがあります。
それは業者がお客様を騙そうとしているわけではなく、計算方法が違うことがあるからです。
現地調査をして実際に計算する業者と図面だけで計算する業者では面積は変わってきます。
外壁は凹凸の深いものもあります。

この写真のようにタイル調の外壁は目地の部分が深いです。目地部分の面積も追加するため塗装面積が多くなります。
現地調査をする会社は凹凸の存在を知っているのでその分塗装面積が多くなります。
図面だけで計算する会社は、図面の外壁面積で計算するので塗装面積がすくなる傾向にあります。
このように業者によって計算方法が違うため、面積が少ない方が正しいとかは一概にいうことはできません。
やはり一番良いのは、現地調査をしっかりしてくれてそのお宅の状態をしっかり把握してくれる業者に依頼することが大事ですね。
③ 付帯部(破風・雨樋・軒天)は別途計算
次に付帯部の計算もお伝えします。
付帯部とは、破風板、軒裏、雨樋、霧除け屋根、水切りなどを指します。

外壁面積とは別で計算します。
●付帯部 計算例
・軒裏:建物の外周 × 奥行(㎡)
・雨樋:長さ(m)
・霧除け屋根:箇所
・水切り:長さ(m)
まとめ
塗装工事における面積は業者によっても変わりますし、現地調査で計算するか、図面で計算するかでも変わります。
大きな違いが出ることがあるので、家の人も実際に家を見て計算することをおすすめします。そうすることで塗装工事で損せずに済みますし、家全体を見ることで「どこが傷んでいるのか」という状況も把握できます。
意外と家の裏側は見ないものです。ですのでたまには家全体を見渡して傷んでいるのか、それともまだ大丈夫なのかを理解しておくことは大事なことです。


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